ヨーロッパ学 ICT 課題ファイル置き場
EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Windows)
EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Mac)
- 目次
1 シラバス
1-1 概要
1-1-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
この授業は御自身のノート PC(Windows または Mac)を教室に持参していただく BYOD 形式,かつ実践演習を伴う授業です。スマートフォンやタブレットは不可ですので注意してください。
この授業ではまず「多言語処理用にカスタマイズした GNU Emacs と TeX を御自身の PC にインストール」してもらいます。GNU Emacs および TeX はフリーでオープンソースかつクロスプラットフォームのソフトウェアです。
インストールを済ませた後は,「テキスト主義 ICT」をテーマに,GNU Emacs という高機能テキストエディタを用いて,ドイツ語・フランス語・英語・日本語等「自然言語のテキスト」を高度に編集処理できるスキルを体系的に学びます。
なお GNU Emacs のユーザインタフェースは全て「英語」ですので,このテキストエディタを使うことは日々「英語をツールとして使う」良い実践ともなります。
1-1-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
この授業は御自身のノート PC(Windows または Mac)を教室に持参していただく BYOD 形式,かつ実践演習を伴う授業です。スマートフォンやタブレットは不可ですので注意してください。
この授業では前期に引き続き GNU Emacs 使用を前提として,より高次の「テキスト主義 ICT」を学びます。具体的にはプログラミング & マークアップ言語である TeX を用いて「論文体裁文書」を作成します。プログラミングそのものは扱いませんが,「テキスト主義 ICT」の中身は「プログラミング的思考力」を基盤としています。
1-2 授業の進行・方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
授業は講義と演習を組み合わせて実施します。講義は担当教員持参 PC の画面を教室のスクリーンに投影しながら行います。授業の進行における割合は,およそ講義(50%),演習(50%)です。
1-3 アクティブ・ラーニング[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
アクティブ・ラーニング「対応」授業です。
1-4 到達目標
1-4-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
- キーボードの QWERTY 配列とそれ以外の様々な配列の存在を理解し,正確かつ迅速なタッチタイピングができる[A-2 知識・理解]
- 各種文字コード・改行コードの存在と,ドイツ語・フランス語・英語・日本語における正書法の存在とを理解している[A-2 知識・理解]
- 多言語処理用にカスタマイズされた GNU Emacs と TeX を自分の PC(Windows または Mac)にインストールできる[B-3 技能]
- GNU Emacs が備える的確なインプットメソッドを用いて多言語テキストを入力でき,文字・語・文・段落・セクショニング単位でのテキスト編集もできる[B-3 技能]
- ICT に関する未知の事柄や理解の不確かな事柄に関して自ら解決法を探るべく,積極的に行動できる[C-2 態度・志向性]
- 学友と互助的な関係を保ち,協力し合いながら行動できる[C-4 態度・志向性]
1-4-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
- マークアップ言語 TeX の原理を理解している[A-2 知識・理解]
- 論文の「体裁」について理解している[A-2 知識・理解]
- 各言語の正書法に基づいた「多言語混在文書」を TeX で作成できる[B-3 技能]
- TeX を用いて「論文体裁文書」を作成できる[B-3 技能]
- 理解の不確かな事柄に関して自ら解決法を探るべく,積極的に行動できる[C-2 態度・志向性]
- 学友と互助的な関係を保ち,協力し合いながら行動できる[C-4 態度・志向性]
1-5 授業時間外の学習(予習・復習)[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
予習: 前もってアナウンスされた「学習範囲」の「実践演習」(60分)
復習: 学習事項のその都度の点検および確認.その上で「予習」に取り組むこと(60分)
1-6 成績評価基準および方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
本授業は各到達目標の達成度を基準として,平常点(出席状況・授業への参加姿勢など)60点(到達目標: 1, 2, 3, 4, 5, 6),期末課題40点(到達目標: 1, 2, 3, 4)という配分で成績を出します。授業開始の定刻時間から15分以内の遅刻であれば認めますが,この場合の平常点に関わる評価は1/2とし,それ以降の遅刻は欠席とみなします。ただし,後日証明になる書類が呈示された場合に限り,欠席・遅刻扱いを取り消します。
本授業科目では定期試験を実施しないため,再試験を受験することはできません。
1-7 テキスト[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
なし
1-8 参考書[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
- 『入門 GNU Emacs』(D. Cameron 他著,半田他 監訳,オライリー・ジャパン,税込4104円,ISBN: 978-4-8731-1277-0)
- 『[改訂第9版]LaTeX 2e 美文書作成入門』(奥村晴彦他,技術評論社,3300円+税,ISBN: 978-4-297-13889-9)
その他,参考テキストおよび演習用ファイル等は,授業サポート Web からダウンロードしてください。
1-9 履修上の留意点[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
この授業では御自身の「ノートPC」(Windows や Mac)を教室に持参していただきます。スマートフォンやタブレット端末(iPad 等)は不可です。
この授業では「出席」を厳密に取り扱います。学生証をカードリーダーにかざし忘れた場合は,必ずその授業の直後までに申し出てください。
自分の PC にインストールした GNU Emacs と TeX を日常的に使いこなすことが「テキスト主義 ICT」習得における一番の近道です。
IA → IB → IIA → IIB といった段階を経ない受講は知識・理解・技能の点から不可能です。
1-10 授業計画
1-10-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
1 | (スタートアップ授業)GNU Emacs と TeX のデモ |
2 | GNU Emacs と TeX のインストール(1) |
3 | GNU Emacs と TeX のインストール(2) |
4 | GNU Emacs と TeX のインストール(3) |
5 | カーソル移動 |
6 | キーボード Quit と Undo |
7 | 変換,交換,入力支援 |
8 | インクリメンタル検索 |
9 | リージョン操作,一括置換,問い合わせ置換 |
10 | インプットメソッドの操作(1) |
11 | インプットメソッドの操作(2) |
12 | バッファ,ウィンドウ,フレームの操作 |
13 | ディレクトリの操作 |
14 | 矩形編集,アウトライン編集 |
15 | 総括と FURIKA 授業アンケート |
pdfTeX TYPESET(Web 上で「欧文 TeX ソースファイル」をコンパイル)
1-10-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)
1 | (スタートアップ授業)TeX はじめの一歩 |
2 | セクショニング |
3 | 目次の自動出力 |
4 | 箇条書き |
5 | 原典引用の仕方 |
6 | 引用時のディスプレイ表示 |
7 | フロート概念と表 |
8 | 表の Cross References 処理 |
9 | フロート概念と図 |
10 | 図の Cross References 処理 |
11 | 多言語混在文書の処理法 |
12 | 参考文献 |
13 | 脚注における参考文献からの引用表記 |
14 | タイトルページ独立と文書全体の Cross References 処理 |
15 | 総括と FURIKA 授業アンケート |
2 授業進度表
2-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
1 | — | スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. ヨーロッパ学 ICT 講義参考用テキスト(IA/IB)をダウンロードし,「はじめに」(pp.3–5)を読んでおくこと. キーボード操作(=タッチメソッド)の練習を今から始めておくこと. EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Windows の場合,Mac の場合)ページに「ざっと」目を通しておき,初回対面授業時から行う「EURO ICT Emacs & TeX のインストール作業」に備え「心の準備」をしておくこと. 初回対面授業時に「ノートPC」を必ず持参すること,また,途中で電源が落ちないよう,あらかじめ「PCをフル充電」しておくこと! |
2 | 4/15(火) | |
3 | 4/22(火) | |
4 | 4/29(火) | |
5 | 5/13(火) | |
6 | 5/20(火) | |
7 | 5/27(火) | |
8 | 6/3(火) | |
9 | 6/10(火) | |
10 | 6/17(火) | |
11 | 6/24(火) | |
12 | 7/1(火) | |
13 | 7/4(金) | |
14 | 7/8(火) | |
15 | 7/15(火) |
pdfTeX TYPESET(Web 上で「欧文 TeX ソースファイル」をコンパイル)
2-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)
1 | — | スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. ja_very_start.tex と ja_very_start_tate.tex をダウンロードし,それらの中身をよく調べ,upTeX_TYPESET のページでコンパイルしてみよ(PDF ファイルが得られる). ヨーロッパ学 ICT 講義テキスト(IA/IB) の「第13講 pp.47–49」に目を通しておくとさらに良い. |
2 | 9/16(火) | |
3 | 9/30(火) | |
4 | 10/7(火) | |
5 | 10/14(火) | |
6 | 10/21(火) | |
7 | 10/28(火) | |
8 | 11/11(火) | |
9 | 11/18(火) | |
10 | 11/25(火) | |
11 | 12/2(火) | |
12 | 12/9(火) | |
13 | 12/16(火) | |
14 | 12/23(火) | |
15 | 2026/1/6(火) |