2022年度 ヨーロッパ学 ICT IA (火4時限 前期1単位)/ヨーロッパ学 ICT IB (火4時限 後期1単位) 担当: 永田善久

課題(後期)

  1. 以下の条件を満たす TeX 入力ファイル(=ソースファイル)を作成し,uplatex + dvipdfmx でコンパイルして得られる出力ファイル(PDF)と一緒にメールに添付し(つまり *.tex と *.pdf をメールに添付する),2023-01-18(水)17:00 までに永田(ynagata@fukuoka-u.ac.jp)まで送付せよ.
  2. ict1b_final.tex が「課題」用の雛形ソースファイルとなっているので,適宜活用するとよい
  3. 締切は「2023-01-18(水)の 17:00」(必着)
  4. 課題を受け取り次第,永田から提出者へ「確かに受け取りました」という内容のメールを「一両日中」に送信するので,各自必ず永田からの送信メールを確認すること.これにより一連の「課題提出」が完結する
  5. 永田からの「課題受け取りメール」が届かない場合,メール送受信に関して何らかの事故が起きた可能性があるので,大至急永田までメールで問い合わせること.その場合でも再提出の猶予は「2023-01-20(金)昼の 12:00」まで. それ以降は「受け付けない」ので,できる限り余裕を持って課題を提出すること
  6. FURIKA(授業アンケート)への回答も,宜しくおねがいいたします!

ヨーロッパ学 ICT 課題ファイル置き場


EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Windows)

EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Mac)


目次
  1. シラバス
    1. 概要
      1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
      2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
    2. 到達目標
      1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
      2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
    3. 授業時間外の学習(予習・復習) [ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
    4. 成績評価基準および方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
    5. テキスト[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
    6. 参考書[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
    7. 履修上の留意点[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]
    8. 授業計画
      1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
      2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
  2. 授業進度表
    1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
    2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

1 シラバス

1-1 概要

1-1-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

この授業では,ドイツ語,フランス語,英語,日本語等「自然言語のテキスト」を高度に処理できるスキルを身に付けるための「テキスト主義ICT」をテーマとします。具体的には,多言語処理用にカスタマイズした GNU Emacs という高機能テキストエディタを用いて,高レベルの汎用的「テキスト編集」スキルを体系的に学びます。

さらなる「テキスト主義ICT」を習得するためには,「ヨーロッパ学 ICT IB」も続けて履修することが必要です。なお,Emacs のユーザインタフェースは全て「英語」ですので,Emacs を使うことは,日々「英語をツールとして使う」良い実践ともなります。

1-1-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

GNU Emacs 使用を前提として,より高次の「テキスト主義ICT」を学びます。具体的にはプログラミング & マークアップ言語である TeX を用いて「論文体裁文書」を作成します。プログラミングそのものは扱いませんが,「テキスト主義ICT」の中身は「プログラミング的思考力」を基盤としています。

「ヨーロッパ学 ICT IA/IB」を通じて「テキストによるソースコード記述,マークアップ」という流儀に慣れたら,引き続き3年次の「ヨーロッパ学 ICT IIA/IIB」で HTML/CSS を学んでください。

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1-2 到達目標

1-2-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

  1. キーボードの QWERTY 配列を理解し,正確かつ迅速なタッチタイピングができる[知識・理解]
  2. 各種文字コード・改行コードの存在を理解している[知識・理解]
  3. ドイツ語,フランス語,英語,日本語における正書法の存在を理解している[知識・理解]
  4. 的確なインプットメソッドを用いて多言語を入力できる[技能]
  5. 文字・語・文・段落・セクショニング単位での編集ができる[技能]
  6. 文字列(正規表現を含む)の検索・置換ができる[技能]
  7. API を活用できる(例えば Google Translate を呼び出し多言語テキストを相互自動翻訳させる)[技能]
  8. ICTに関する未知の事柄や理解の不確かな事柄に関して,自ら解決法を探るべく,積極的に行動できる[態度・志向性]
  9. 学友と互助的な関係を保ち,協力し合いながら行動できる[態度・志向性]

1-2-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

  1. マークアップ言語(TeX )の原理を理解している[知識・理解]
  2. 論文の「体裁」について理解している[知識・理解]
  3. 各言語の正書法に基づいた多言語混在文書を TeX で作成できる[技能]
  4. TeX を用いて「論文体裁文書」を作成できる[技能]
  5. その際 Cross References(相互参照)箇所を全てハイパーリンク化した電子文書を作成できる[技能]
  6. 理解の不確かな事柄に関して,自ら解決法を探るべく,積極的に行動できる[態度・志向性]
  7. 学友と互助的な関係を保ち,協力し合いながら行動できる[態度・志向性]

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1-3 授業時間外の学習(予習・復習)[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

予習: 前もってアナウンスされた「学習範囲」の「実践演習」(1時間)。
 復習: 学習事項のその都度の点検および確認。その上で「予習」に取り組むこと(1時間)。

1-4 成績評価基準および方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

本授業は各到達目標の達成度を基準として,平常点(出席状況・授業への参加姿勢など)60点,不定期に課す課題40点(総計100点)という配分で成績を出します。授業開始の定刻時間から15分以内の遅刻であれば認めますが,この場合の平常点に関わる評価は1/2とし,それ以降の遅刻は欠席とみなします。ただし,後日証明になる書類が呈示された場合に限り,欠席・遅刻扱いを取り消します。

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1-5 テキスト[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

授業で用いるテキスト,および,演習用ファイルは,以下のページよりダウンロードしてください。

ヨーロッパ学 ICT ファイル置場

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1-6 参考書[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

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1-7 履修上の留意点[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

本授業では「出席」を厳密に取り扱います。学生証をカードリーダーにかざし忘れた場合は,必ずその授業の直後までに申し出てください。自分の PC に Emacs と TeX をインストールして日常的に使いこなすことが「テキスト主義ICT」習得における一番の近道です。IA → IB → IIA → IIB といった段階を経ない受講は知識・理解・技能の点から不可能です。「ヨーロッパ学ICT」の全て(IA/IB/IIA/IIB)を履修することが望ましいです。

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1-8 授業計画

1-8-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

1スタートアップ授業)Emacs の起動,終了,ファイル操作の基本
2PC教室での初期操作,カーソル移動,French/Non-French Spacing
3変換,交換,入力支援
4削除,編集状況確認
5リージョン操作
6インクリメンタル検索
7一括置換,問い合わせ置換
8多言語インプットメソッド
9バッファ,ウィンドウ,フレームの操作
10正規表現
11ディレクトリエディタ
12矩形編集
13マルチカーソル編集
14アウトライン編集
15Google Translate; FURIKA 授業アンケート

pdfTeX TYPESET(Web 上で「欧文 TeX ソースファイル」をコンパイル)

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1-8-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)

1スタートアップ授業TeX はじめの一歩
2セクショニング
3目次の自動出力
4箇条書き
5原典引用の仕方
6引用時のディスプレイ表示
7フロート概念と表
8表の Cross Reference 処理
9フロート概念と図
10図の Cross Reference 処理
11多言語混在文書の処理法
12参考文献
13脚注における参考文献からの引用表記
14タイトルページ独立と文書全体の Cross References 処理
15総括; FURIKA 授業アンケート

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2 授業進度表

2-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

1スタートアップ授業 [クリックして視聴!]). ヨーロッパ学 ICT 講義テキスト(IA/IB) の pp.3–5「はじめに」と p.8「Emacs の起動,Emacs の終了」と pp.8–9「Emacs におけるファイル操作の基本」を読み,4月12日から始まる PC-D 教室での対面授業に備えておくこと. また,キーボード操作(=タッチメソッド)の練習を随時行い,これを身に付けること.
24/12(火)PC-D 教室. FUポータルから「座席位置確認用入力フォーム」への記入(次回以降も同様). C:\home を H:\home となるようにコピー. de_init.el/fr_init.el を init.el へリネーム. C-x C-c,M-x calendar, M-x tetris コマンドの確認. 宿題:EURO Emacs の起動,終了.
34/19(火)Frame, Buffer, Minibuffer(Echo area), Modeline の名称説明. C-x C-f(ファイル・オープン,または,新規作成),C-x C-s(ファイル・上書き保存),C-x C-w(ファイル・別名保存),C-x C-c(Emacs 終了),C-g(キーボード操作の取り消し),C-/(元に戻す),F5(行数表示)といった「キー操作(=キー・バインド)」の説明. H:\euro_ict_1a ディレクトリを作成し,その中に euro_ict_text.pdf(講義テキスト)と khm53_en_utf8_unix.txt(英語の「白雪姫」テキスト)を「授業サポートWeb(から辿った「ファイル置場」)」からダウンロード. つまり,

H:\euro_ict_1a\euro_ict_text.pdf
H:\euro_ict_1a\khm53_en_utf8_unix.txt

となるように格納.

宿題: C-x C-f コマンドを用いて H:\euro_ict_1a\khm53_en_utf8_unix.txt を開け. 次回は H:\home\.emacs.d\init.el を編集し,C-x C-f としたとき H:\euro_ict_1a\ が開かれるようにカスタマイズする.
44/26(火)H:\home\.emacs.d\init.el のカスタマイズ. これにより Emacs 上で C-x C-f するとすぐに H:\euro_ict_1a\ が開かれるようになった. 「授業サポートWeb(から辿った「ファイル置場」)」からさらに khm53_fr_utf8_unix.txt, khm53_de_utf8_unix.txt, khm53_ja_utf8_unix.txt を euro_ict_1a ディレクトリの中へダウンロード. つまり,

H:\euro_ict_1a\euro_ict_text.pdf
H:\euro_ict_1a\khm53_en_utf8_unix.txt
H:\euro_ict_1a\khm53_fr_utf8_unix.txt
H:\euro_ict_1a\khm53_de_utf8_unix.txt
H:\euro_ict_1a\khm53_ja_utf8_unix.txt

となるように格納.

宿題: C-x C-f で khm53_en_utf8_unix.txt を開き,「テキスト p.10 Cursor 移動」に含まれるコマンド(1文字先へ,・・・,行番号表示)を「すべて点検」せよ. 余力があれば,C-x i コマンドを用いて,en/fr/de/ja のテキストを「連結」せよ.
55/10(火)カーソル移動,テキストファイル挿入,.txt ファイルから .html そして .pdf へエクスポート体験. 宿題: テキスト pp.9--10 をよく読み,C-x C-f, C-x C-w, C-x C-s, C-x i をはじめカーソル移動系のコマンドまで復習せよ.
65/17(火)カーソル移動系コマンド総復習. 宿題: テキスト pp.9--10 をよく読み(=ファイル操作系コマンドやカーソル移動系コマンドの使い方),khm53_en_utf8_unix.txt, khm53_fr_utf8_unix.txt, khm53_de_utf8_unix.txt, khm53_ja_utf8_unix.txt をそれぞれ en.txt, fr.txt, de.txt, ja.txt にコピーし,これら en.txt, fr.txt, de.txt, ja.txt を「結合」したファイル(順不同)を 4lang.txt という名前で作成せよ.
75/24(火)テキスト編集「交換」テキスト p.12 済み. リージョンの指定法と「読み込み専用」状態の解除法(C-x C-q)p.13. 宿題: テキスト pp.12--13 をよく読み,p.12 左段「交換」系のコマンドを復習・検証せよ.
85/31(火)OS レベル(=Windows, Mac 等々で「ドイツ語キーボード」や「フランス語キーボード」仕様に変更する,ということ)での「ドイツ語・フランス語特殊文字入力」についての説明,そして,Emacs における「インプットメソッド Latin-Prefix」の説明(テキスト p.19)済み. latin-prefix を使った入力法については (describe-input-method) で呼び出せる. 画面のコントロール C-x 1, C-x 2, C-x 3, C-x 0 等 については pp.20--21「Buffer, Window, Frame の操作」を参照. 宿題: latin-prefix インプットメソッドを使って「ドイツ語・フランス語の特殊文字(やアクセント記号)」を素早く,かつ,日本語標準キーボードの「キー位置」を変えることなく入力できるように練習せよ.
96/7(火)独仏キーバインディング(PDF) ドイツ語・フランス語特殊文字のキーバインディングに関する「用語や記憶術」の説明済み. 宿題: 独仏キーバインディング(PDF)を参照し,Emacs 上で,あるいは Win-Word や Mac-Word 上でドイツ語・フランス語特殊文字の入力法について検証してみよ.
106/14(火)「課題」に向けての助走. C-u C-c !, Time-stamp: <>, C-x C-f, C-x C-w, C-x C-s, M-F10, C-x 2, C-x 3, C-x 1, C-x o, C-x RET C-\ latin-prefix, C-@, M-h, M-w, C-y, C-c t.
116/21(火)「課題」に向けての助走2. 前回の繰り返し(続き). latin-prefix を用いた「独・仏語入力法」については 6/7(火) に配布した「独仏キーバインディング」(20220607_de-fr_keybindings.pdf)の中に記してあるので,そちらを参照すること.
126/28(火)課題(前期) 「課題(前期)」に関する説明. それと関連した実践的入力演習.
137/5(火)「課題(前期)」に関する説明. それと関連した実践的入力演習その2.
147/12(火)課題に関する質問受付(およびサポート),以下にある[発展]の説明.

[発展]
  1. (後で良いので)テキスト pp.47–53 に目を通し「TeX」(テフ)とは何か,を大まかに理解しよう
  2. 「課題」ファイルを de_test.tex(LG学生)/ fr_test.tex(LF学生)のように「別名でコピーし,保存する」. 中身はテキストファイルであるが「拡張子は txt ではなく tex とすること」に注意!
  3. de_test.tex / fr_test.tex ファイル内「第2段落をバッサリ削除」し,さらに,「タイムスタンプ箇所(=最上部の第1および第2行)も削除」し,上書き保存する(=つまり「第1段落のみから成るファイル」にする)
  4. 次に,全ての「引用符合箇所」を \enquote{...} という文字列({...} の中は引用符合で括られていた文字列)に置換する(例 »Käfer« を \enquote{Käfer} へ „Fauna Germanica“ を \enquote{Fauna Germanica} へ « Notre insecte ... seule boule. » を \enquote{Notre insecte ... seule boule.} へ; フランス語の場合「スペース」も取り除く)
  5. LF学生のみ: フランス語文内にある : ; ? ! 記号の「前のスペース」を全て取り除く
  6. –(N-dash)記号を --(単なるハイフン記号2つ)に置換する
  7. ここまでできたら,テキスト冒頭に以下の「コマンド(=命令文字列)」を書き込み,上書き保存する
    \documentclass[a4paper,11pt]{article}
    \usepackage{bxpapersize}            
    \usepackage[T1]{fontenc}
    \usepackage[utf8]{inputenc}
    \usepackage[main=ngerman,french]{babel}% LF学生は main=french とする
    \usepackage[autostyle,german=quotes,french=guillemets]{csquotes}
    \usepackage{newtxtext}
    \begin{document}
              
  8. 最後に,テキスト末尾に以下の「コマンド(=命令文字列)」を書き込み,上書き保存する
    \end{document}
              
  9. 以上により,TeX の「ソースファイル」(テキストにコマンドが埋め込まれたもの)が完成したら,そのファイルがあるディレクトリで「ターミナル(=PowerShell)」を開き,以下のように「命令(コマンド)を入力し RET を叩け」(LF の場合は pdflatex fr_test). この作業を「ソースをコンパイルする」と言う
    pdflatex de_test
              
  10. ソースにバグがなく,コンパイルに成功すると,同じディレクトリに de_test.pdf / fr_test.pdf が生成されているので「中身を確認せよ」(正書法が実現されている!)
  11. コンパイル途中で TeX プログラムが ? を返し処理が止まった場合は,x そして RET を打ちターミナルから抜け,ソースに含まれる「バグを潰し」(=エラーの原因となった箇所を訂正する)上書き保存し,コンパイルを繰り返す
  12. [ここまで成功した場合]第1行目の「オプション」部を [a5paper,10pt,twocolumn] に書き換え(そしてもちろん保存)てコンパイルするとどうなるか? なお,新たにコンパイルする「前」に,PDF ファイルは「必ず閉じておく」こと
  13. [ここまで成功した場合]第6行目の newtxtext を newpxtext に書き換えてコンパイルするとどうなるか?
  14. [ここまで成功した場合: LG のみ]ソース第6行目 german=quotes を german=guillemets に書き換えて処理するとどうなるか?
157/19(火)課題に関する質問受付(およびサポート),以下にある[発展]の説明. FURIKA.

以下の[発展]においてダウンロードした ict1b_final.tex ファイルの「8行目」が「\usepackage[deluxe,expert]{otf}」となっている場合は expert を削除し,「\usepackage[deluxe]{otf}」として上書き保存した上で作業すること(大学PCでは expert 指定不可のため.ict1b_final.tex ファイルは 2022-07-19 18:10 に訂正したもので置き換えた)。

[発展]
  1. ict1b_final.tex20060903_mendelssohn-haus_todesmaske.jpg を H:\euro_ict_1a ディレクトリ内へダウンロード,格納せよ
  2. 当該ファイルがあるディレクトリで「ターミナル(=PowerShell あるいは CommandPrompt)」を開き,以下のように「命令(コマンド)を入力し RET を叩け」

    uplatex ict1b_final

  3. 矢印「上」キーを叩き(これを「ヒストリ(履歴)」機能と呼ぶ),同じコマンド処理を,あと,3回繰り返せ
  4. 次に,同じくターミナル上で,次の処理をせよ

    dvipdfmx ict1b_final

  5. すると,作業ディレクトリ内に ict1b_final.pdf が生成されるので,このファイルの中身を「よく吟味」せよ
  6. これが「ヨーロッパ学 ICT IB」での最終到達目標となる「相互参照箇所をハイパーリンク化した論文体裁文書(の作成)」のサンプルである

pdfTeX TYPESET(Web 上で「欧文 TeX ソースファイル」をコンパイル)

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2-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)

1スタートアップ授業 [クリックして視聴!]). ja_very_start.texja_very_start_tate.tex をダウンロードし,それらの中身をよく調べ,upTeX_TYPESET のページでコンパイルしてみよ(PDF ファイルが得られる).
29/20(火)ict1b_final.tex, 20060903_mendelssohn-haus_todesmaske.jpg(これをコンパイルして生成させる itc1b_final.pdf は本授業で学ぶ知識・スキルを使って得られる最終的な「論文体裁文書」の例)
コンパイルの仕方: H:\euro_ict_1b で PowerShell(Windows)を開き

uplatex ict1b_final(同じコマンドを3回発行する=ヒストリ(履歴)機能を使うと楽ちんできる
dvipdfmx ict1b_final
すると H:\euro_ict_1b\ict1b_final.pdf が生成されるので,中身を確認する
de_init.el(LG用初期設定ファイル), fr_init.el(LF用初期設定ファイル)
39/27(火)01_sectioning.tex
01b.tex(01_sectioning.tex を少しボリュームアップしたもの)

Emacs の(ファイル・オープン,別名保存,上書保存,ファイル・クローズ,等々,といった)基本的な操作法は,01_sectioning.tex ファイルの中に「コメント」の形で全て書き入れてあるので,ファイルの中身を(Emacs または メモ帳で開いてから)確認すること. ソースファイルの 01_sectioning.tex は

uplatex 01_sectioning(複数回)
dvipdfmx 01_sectioning

とターミナルで打ち込めば出力ファイルの 01_sectioning.pdf を得られる.
410/4(火)02_itemize.tex
LF学生は main=ngerman となっている「行」をコメントアウトし,main=french となっている「行」を「活かし」て保存する(C-x C-; が使える)
510/11(火)03_quote.tex
箇条書きにおける「入れ子(Nesting)」,「短い引用」と「長い引用(=まずは「単段落」の場合)」.

quote/quotation 環境「テスト」用テキスト:

六つのとき,原始林のことを書いた「ほんとうにあった話」という,本の中で,すばらしい絵を見たことがあります。それは,一ぴきのけものを,のみこもうとしている,ウワバミの絵でした。これが,その絵のうつしです。

その本には,「ウワバミというものは,そのえじきをかまずに,まるごと,ペロリとのみこむ。すると,もう動けなくなって,半年のはいだ,ねむっているが,そのあいだに,のみこんだけものが,腹のなかでこなれるのである」と書いてありました。

サン=テグジュペリ/内藤濯訳『星の王子さま』,岩波少年文庫,1988年.p.7.

Als ich sechs Jahre alt war, sah ich einmal in einem Buch über den Urwald, das \enquote{Erlebte Geschichten} hieß, ein prächtiges Bild. Es stellte eine Riesenschlange dar, wie sie ein Wildtier verschlang.

In dem Buche hieß es: \enquote{Die Boas verschlingen ihre Beute als Ganzes, ohne sie zu zerbeißen. Daraufhin können sie sich nicht mehr rühren und schlafen sechs Monate, um zu verdauen.}

Antoine de Saint-Exupéry/Grete und Josef Leitgeb: \emph{Der Kleine Prinz}, Karl Rauch Verlag, Düsseldorf, 1983. S.5.

Lorsque j'avais six ans j'ai vu, une fois, une magnifique image, dans un livre sur la Forêt Vierge qui s'appelait \enquote{Histoires Vécues}. Ça représentait un serpent boa qui avalait un fauve. Voilà copie du dessin.

On disait dans le livre: \enquote{Les serpents boas avalent leur proie tout entière, sans la mâcher. Ensuite ils ne peuvent plus bouger et ils dorment pendant les six mois de leur digestion.}

Antoine de Saint-Exupéry : \emph{Le Petit Prince}, Gallimard, Paris, 1987. p.9.

610/18(火)04_quotation.tex
ファイラー(Dired)を使った「不要ファイルの一括削除」(# % & ~ キーを押し「Delete フラグ」を立て,x で実行). カーソル移動(M-< M-> C-a C-e)コメントの付け方(C-x C-;). ファイル内検索(C-s). 「長い引用(=「複数段落」の場合)」. 脚注(footnote)と原典引用の仕方(手動).
710/25(火)05_table.tex
「フロート」と「表」,クロスリファレンス(相互参照).
811/1(火)06_table2.tex
「表」(と「フロート」,「相互参照」)の復習,「縦罫線」,「マルチ(プル)・カーソル」(=カーソルを「分身」させ,複数箇所を一度に編集できる).

次回から「画像」を扱うので,拡張子 jpg あるいは png の画像を用意し,H:\euro_ict_1b ディレクトリの中に「格納」しておくこと.

iPhone や iPad で撮影した写真は heic という拡張子を持つ新しい(そして Mac 固有の)画像形式であるため,そのままでは Windows や TeX で使うことはできない. 従って, Google 等で「heic jpg 変換」をキーワードとして検索し,インターネット上で「heic から jpg へ無償変換」してくれるサービス(たくさんある)を探して,あらかじめ jpg または png 画像に変換しておくこと!
911/8(火)fu_approach.jpg

07_tab-fig.tex

「図」のフロート処理(figure環境,includegraphics命令,textwidth, textheight指定など).
1011/15(火)fbox (frame box) . 「フロート」処理の復習.
1111/22(火)08_multilang.tex

長めの引用欧文の処理(ドイツ語,フランス語).
1211/29(火)09_bibliography.tex
文書末における「参考文献の一括リストアップの仕方」および「脚注を使ったスマートな引用方法」については,入・出力ファイルにおける当該箇所を比較参照し,注意深くその「マークアップ法を学ぶ」こと。
『星の王子さま』については\textsc{Wikipedia}ページでも概要を確認できる\footnote{Web~\cite{prince_web}参照。}。
%%% 参考文献
\begin{thebibliography}{9}% 文献数が2, 3 桁であればそれぞれ 99, 999 とする
\addcontentsline{toc}{section}{参考文献}% 「目次」に「参考文献」をエントリする
\bibitem{prince_de} Antoine de Saint-Exupéry/Grete und Josef Leitgeb: \emph{Der Kleine Prinz}, Karl Rauch Verlag, Düsseldorf, 1983.
\bibitem{prince_fr} Antoine de Saint-Exupéry : \emph{Le Petit Prince}, Gallimard, Paris, 1987.
\bibitem{prince_ja} サン=テグジュペリ/内藤濯訳『星の王子さま』,岩波少年文庫,1988年.
\bibitem{prince_web} \emph{The Little Prince.} \verb|https://en.wikipedia.org/wiki/The_Little_Prince|. 2022年11月29日アクセス.
\end{thebibliography}
サン=テグジュペリ/内藤~\cite{prince_ja} p.7.
課題(後期)
1312/6(火)10_full-contents.tex
titlepage オプション,\listoftables, \listoffigures, \thispagestyle{empty}, \clearpage, \setcounter{page}{1}, \hypersetup, SEO 対策: Search Engine Optimization(サーチエンジン最適化). 次回から「課題」に関する質問受付.
1412/13(火)upTeX TYPESET(Web 上で日本語 TeX ソースをコンパイル,PDF 出力)
で使える「画像は」「fu_approach.jpg, 20060903_mendelssohn-haus_todesmaske.jpg, 20060903_mendelssohn-haus_garten.jpg」の「3つ」(のうちの1点)のみ.

質問受付.
1512/20(火)質問受付. FURIKA 授業アンケート.

upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)

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