- 目次
1 シラバス
1-1 概要
1-1-1 前期: ヨーロッパ言語文化講読 A
この授業では『グリム童話集』に含まれる「5つ」のメルヒェンを精読します。テキストは第7版(決定版とも)を底本としますが,先行諸版との注目すべき異同については授業の中で適宜コメントします。
取り上げる5つのメルヒェンには「古ドイツ」のモチーフがあちこちに登場します(感性的要素,具体的所作,判告録,親権,飢饉,子供の遺棄,頭韻,畳語法,迂言法(ケニングとヘイティ),賢女,ジークフリート,オーディン(グリームニル=仮面を被る者),ブリュンヒルデ,等々)ので,こうした事柄にも注意を払いながら,ともに「グリムのメルヒェンを原文で読める楽しさと喜び」を享受しましょう。
最終授業で筆記試験(定期試験相当)を行います。
1-1-2 後期: ヨーロッパ言語文化講読 B
この授業では『グリム童話集』に含まれる「4つ」のメルヒェンを精読します。テキストは第7版(決定版とも)を底本としますが,先行諸版との注目すべき異同については授業の中で適宜コメントします。
取り上げる4つのメルヒェンには「古ドイツ」のモチーフがあちこちに登場します(呪術,低地ドイツ語,美髪王ハラルドのサガ,生ける死体,死体性愛,平和喪失,人狼,森行き,パルチヴァール,ヴァン神族,アース神族,タキトゥス『ゲルマーニア』,ナイトシュタンゲ,ミーミルの頭,皮剥人,トリスタン叙事詩圏,ベルタ(=カール大帝の母)伝説圏,等々)ので,こうした事柄にも注意を払いながら,ともに「グリムのメルヒェンを原文で読める楽しさと喜び」を享受しましょう。
最終授業で筆記試験(定期試験相当)を行います。
1-2 授業の進行・方法[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
この授業では毎回「受講生に輪番でテキストの音読と読解」をしてもらい,その後,担当教員による読解チェックと解説が続きます。従って「予習は必須」であり授業の一部をなしています。次回の授業で扱う箇所は前もってアナウンスしておきます。初回対面授業で扱う箇所は「スタートアップ動画」の中で説明します。なお,その都度の授業で扱う箇所は「授業サポート Web」でいつでも確認できます。
テキストは受講生自身が「授業サポート Web」から自らダウンロード,プリントアウトしてください。テキストは「見開き形式,両面印刷,中央綴じ」印刷用に最適化してあります。
1-3 アクティブ・ラーニング[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
アクティブ・ラーニング対応授業です。
1-4 到達目標[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
- 創作文学に対比される「自然文学」(民間伝承,口承)の枠には収まり切らない『グリム童話集』が持つ文化的かつ歴史的背景を知り,そうした知識とともにメルヒェンのドイツ語原文テキストを正確に読解できる[DP A-1: 知識・理解]
- メルヒェンに含まれる「韻律」も踏まえてテキストを音読でき,聴解できる[DP B-1: 技能]
- 未知の事柄は自ら検索しようとする態度を持ち,19世紀のドイツ語テキストをその時代背景とあわせて正確に理解しようとする志向性を有している[DP C-1: 態度・志向性]
1-5 授業時間外の学習(予習・復習)[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
予習: 前もってアナウンスされた「ドイツ語原文テキストの読解」(90分)
復習: 学習事項のその都度の点検および確認.その上で「予習」に取り組むこと(90分)
1-6 成績評価基準および方法[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
本授業は各到達目標の達成度を基準として,平常点(欠席・遅刻を含む受講態度など)60点(到達目標: 1, 2, 3),筆記試験40点(到達目標: 1, 3),という配分で成績を出します。授業開始の定刻時間から15分以内の遅刻であれば認めますが,この場合の平常点に関わる評価は2分の1とし,それ以降の遅刻は欠席とみなします。ただし,後日証明になる書類が呈示された場合に限り,欠席・遅刻扱いを取り消します。
1-7 テキスト
1-7-1 前期: ヨーロッパ言語文化講読 A
1-7-2 後期: ヨーロッパ言語文化講読 B
1-8 参考書[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
- Brüder Grimm; Heinz Rölleke: Kinder- und Hausmärchen. Ausgabe letzter Hand mit den Originalanmerkungen der Brüder Grimm. Mit einem Anhang sämtlicher, nicht in allen Auflagen veröffentlichter Märchen und Herkunftsnachweisen herausgegeben von Heinz Rölleke. Band 1–3 in Kassette. Philipp Reclam Jun., Stuttgart, 2024. ISBN: 978-3150300480
1-9 履修上の留意点[ヨーロッパ言語文化講読 A・B とも]
テキストの予習を済ませた上で授業に臨むこと。受講に際しては独和辞典も必ず持参すること。出席は厳密にカウントしますので,学生証をカードリーダーにかざし忘れた場合は,授業後に直ちに申し出てください。
1-10 授業計画
1-10-1 前期: ヨーロッパ言語文化講読 A
| 1 | スタートアップ授業(シラバスに関する説明と授業の進め方) |
| 2 | KHM 1: カエルの王様または鉄のハインリヒ(感性的要素) |
| 3 | KHM 1: カエルの王様または鉄のハインリヒ(具体的所作) |
| 4 | KHM 12: ラプンツェル(判告録) |
| 5 | KHM 12: ラプンツェル(頭韻) |
| 6 | KHM 12: ラプンツェル(畳語法) |
| 7 | KHM 15: ヘンゼルとグレーテル(迂言法) |
| 8 | KHM 15: ヘンゼルとグレーテル(親権) |
| 9 | KHM 15: ヘンゼルとグレーテル(飢饉) |
| 10 | KHM 15: ヘンゼルとグレーテル(子供の遺棄) |
| 11 | KHM 27: ブレーメンの音楽隊(賢女) |
| 12 | KHM 27: ブレーメンの音楽隊(ジークフリート) |
| 13 | KHM 50: いばら姫(オーディン) |
| 14 | KHM 50: いばら姫(ブリュンヒルデ) |
| 15 | 筆記試験,FURIKA 授業アンケート |
1-10-2 後期: ヨーロッパ言語文化講読 B
| 1 | スタートアップ授業(シラバスに関する説明と授業の進め方) |
| 2 | KHM 53: 白雪姫(呪術,低地ドイツ語,美髪王ハラルドのサガ) |
| 3 | KHM 53: 白雪姫(生ける死体,死体性愛) |
| 4 | KHM 53: 白雪姫(平和喪失,人狼) |
| 5 | KHM 53: 白雪姫(森行き) |
| 6 | KHM 53: 白雪姫(パルチヴァール) |
| 7 | KHM 55: ルンペルシュティルツヒェン(ヴァン神族) |
| 8 | KHM 55: ルンペルシュティルツヒェン(アース神族) |
| 9 | KHM 87: 貧乏人と金持ち(タキトゥス『ゲルマーニア』) |
| 10 | KHM 87: 貧乏人と金持ち(ナイトシュタンゲ) |
| 11 | KHM 89: ガチョウ番の娘(ミーミルの頭) |
| 12 | KHM 89: ガチョウ番の娘(皮剥人) |
| 13 | KHM 89: ガチョウ番の娘(トリスタン叙事詩圏) |
| 14 | KHM 89: ガチョウ番の娘(ベルタ伝説圏) |
| 15 | 筆記試験,FURIKA 授業アンケート |
2 授業進度表
2-1 前期: ヨーロッパ言語文化講読 A
S. = Seite: ページ; Z. = Zeile: 行
| 1 | — | スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. テキストをダウンロード,プリントアウトし,KHM 1: Der Froschkönig oder der eiserne Heinrich (S.1, Z.1–40) を「読解」予習(=意味内容の把握,ドイツ語原文で実際に使用されている「文法事項」のチェック)の上,2026-04-14(火)の教室での対面授業に臨むこと! 対面授業初回から「受講者を指名」していきます. |
| 2 | 4/14(火) | |
| 3 | 4/21(火) | |
| 4 | 4/28(火) | |
| 5 | 5/12(火) | |
| 6 | 5/19(火) | |
| 7 | 5/26(火) | |
| 8 | 6/2(火) | |
| 9 | 6/9(火) | |
| 10 | 6/16(火) | |
| 11 | 6/23(火) | |
| 12 | 6/30(火) | |
| 13 | 7/7(火) | |
| 14 | 7/14(火) | |
| 15 | 7/21(火) | 筆記試験. FURIKA 授業アンケート. |
2-2 後期: ヨーロッパ言語文化講読 B
S. = Seite: ページ; Z. = Zeile: 行
| 1 | — | スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. テキストをダウンロード,プリントアウトし,KHM 53: Sneewittchen (S.1–S.2, Z.5) を「読解」予習(=意味内容の把握,ドイツ語原文で実際に使用されている「文法事項」のチェック)の上,2026-09-15(火)の教室での対面授業に臨むこと! 対面授業初回から「受講者を指名」していきます. |
| 2 | 9/15(火) | |
| 3 | 9/29(火) | |
| 4 | 10/6(火) | |
| 5 | 10/13(火) | |
| 6 | 10/20(火) | |
| 7 | 10/27(火) | |
| 8 | 11/10(火) | |
| 9 | 11/17(火) | |
| 10 | 11/24(火) | |
| 11 | 12/1(火) | |
| 12 | 12/8(火) | |
| 13 | 12/15(火) | |
| 14 | 12/22(火) | |
| 15 | 1/5(火) | 筆記試験. FURIKA 授業アンケート. |