2024年度
ヨーロッパ表象文化特講 A(金3時限)前期2単位
ヨーロッパ表象文化特講 B(金3時限)後期2単位
担当: 永田善久
講義形態: 講義


目次
  1. シラバス
    1. 概要
      1. 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A
      2. 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B
    2. 授業の進行・方法[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]
    3. アクティブ・ラーニング[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]
    4. 到達目標
      1. 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A
      2. 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B
    5. 授業時間外の学習(予習・復習) [ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]
    6. 成績評価基準および方法[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]
    7. テキスト
      1. 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A
      2. 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B
    8. 参考書
      1. 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A
      2. 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B
    9. 履修上の留意点[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]
    10. 授業計画
      1. 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A
      2. 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B
  2. 授業進度表
    1. 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A
    2. 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

1 シラバス

1-1 概要

1-1-1 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A

この授業では『グリム童話集』のドイツ語原文テキストを(「白雪姫」についてはグリム兄弟自身による注釈もあわせて)精読します。さらにグリム研究に関連する二次文献としてハインツ・レレケによる「白雪姫」の学術註解と『グリム童話集』の学術序説もドイツ語原文で精読してみます。

ドイツ語原文テキストには「古ドイツ」のモチーフがあちこちに登場します(判告録,親権,飢饉,子供の遺棄,頭韻,畳語法,ジークフリート,オーディン,ブリュンヒルデ,低地ドイツ語,美髪王ハラルドのサガ,死体性愛,平和喪失,人狼,森行き,パルチヴァール,等々)ので,こうした事柄にも注意を払いながら,ともに「グリムのメルヒェンを原文で読めるようになる喜び」を享受しましょう。

定期試験がある授業科目です。

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1-1-2 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

この授業では『グリム伝説集』のドイツ語原文テキストを精読します。さらにグリム兄弟が『ドイツ伝説集』の序言に寄せた格調高い論考(のうちの一つ)「伝説の本質」の精読にもチャレンジします。

『童話集』同様『伝説集』にも「古ドイツ」のモチーフがあちこちに登場しますのでこうした事柄に注意を払うことはもちろん,「巨人の遊具」,「小人族の婚礼」,「取り替えっ子」,「タンホイザー」,「ビンゲンのネズミ塔」,「ハーメルンの子供たち」,「境界紛争」,「ヴァインスベルクの女たち」,「ヴィルヘルム・テル」,「ブラバントのローエングリン」(白鳥の騎士),「ヴァルトブルクの歌合戦」等々といった,後の文化・芸術に少なくない影響を与えた伝説の原文テキストを「オリジナルのドイツ語で読めるようになる喜び」を分かち合いましょう。

なお,時間が許せば,ドイツロマン派オペラの代表的作曲家リヒャルト・ヴァーグナーがこうした伝説に着想を得て創造したオペラ作品『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』や『ローエングリン』(の中の「婚礼の合唱」を聞いたことのない人はいないはず!)も鑑賞してみたいと思います。

定期試験がある授業科目です。

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1-2 授業の進行・方法[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]

授業は「講義」のみから成り,その内容は「ドイツ語原文テキストの読解と註解」です。「精読(=一言一句を疎かにせず正確に読解する)と速読(=ある程度の分量のドイツ語原文を読み通す)」の両立を目指します。

テキストは受講生自身が「授業サポート Web」から自らダウンロードしてください。次回の授業で扱う箇所は前もってアナウンスしますので,その都度「原文読解予習」をしてくると授業内容に一層興味が持てるようになります。

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1-3 アクティブ・ラーニング[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]

アクティブ・ラーニング「非」対応授業です。

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1-4 到達目標

1-4-1 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A

  1. 『グリム童話集』の持つ文化的かつ歴史的背景を知り,そうした知識とともにドイツ語原文を正確に読解できる[DP A-1: 知識・理解]
  2. 創作文学に対比されるカテゴリ「自然文学」(民間伝承,口承)の枠には収まり切らない「グリムのメルヒェン」の特質を理解できる[DP A-2: 知識・理解]
  3. 19世紀のドイツ語テキストをその時代背景とあわせて正確に理解しようとする志向性を有している[DP C-1: 態度・志向性]

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1-4-2 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

  1. 『グリム伝説集』の持つ文化的かつ歴史的背景を知り,そうした知識とともにドイツ語原文を正確に読解できる[DP A-1: 知識・理解]
  2. 創作文学に対比されるカテゴリ「自然文学」(民間伝承,口承)の枠には収まり切らない「グリムのザーゲ」の特質を理解できる[DP A-2: 知識・理解]
  3. 19世紀のドイツ語テキストをその時代背景とあわせて正確に理解しようとする志向性を有している[DP C-1: 態度・志向性]

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1-5 授業時間外の学習(予習・復習)[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]

予習: 前もってアナウンスされた「ドイツ語原文テキストの読解」(90分)。
 復習: 学習事項のその都度の点検および確認。その上で「予習」に取り組むこと(90分)。

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1-6 成績評価基準および方法[ヨーロッパ表象文化特講 A・Bとも]

本授業は各到達目標の達成度を基準として,平常点(欠席・遅刻を含む受講態度など)60点(到達目標: 1, 2, 3),定期試験40点(到達目標: 1, 2),という配分で成績を出します。授業開始の定刻時間から15分以内の遅刻であれば認めますが,この場合の平常点に関わる評価は2分の1とし,それ以降の遅刻は欠席とみなします。ただし,後日証明になる書類が呈示された場合に限り,欠席・遅刻扱いを取り消します。

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1-7 テキスト

1-7-1 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A

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1-7-2 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

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1-8 参考書

1-8-1 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A

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1-8-2 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

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1-9 履修上の留意点[ A・Bとも]

テキストの予習を済ませた上で授業に臨むこと。受講に際しては独和辞典も必ず持参すること。出席は厳密にカウントしますので,学生証をカードリーダーにかざし忘れた場合は,授業後に直ちに申し出てください。

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1-10 授業計画

1-10-1 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A

1スタートアップ授業(シラバスに関する説明と授業の進め方)
2KHM 1: Der Froschkönig oder der eiserne Heinrich; KHM der Brüder Grimm (1)
3KHM 12: Rapunzel; KHM der Brüder Grimm (2)
4KHM 15: Hänsel und Gretel (1); KHM der Brüder Grimm (3)
5KHM 15: Hänsel und Gretel (2); KHM der Brüder Grimm (4)
6KHM 21: Aschenputtel (1); KHM der Brüder Grimm (5)
7KHM 21: Aschenputtel (2); KHM der Brüder Grimm (6)
8KHM 21: Aschenputtel (3); KHM der Brüder Grimm (7)
9KHM 24: Frau Holle; KHM der Brüder Grimm (8)
10KHM 26: Rotkäppchen; KHM der Brüder Grimm (9)
11KHM 50: Dornröschen; KHM der Brüder Grimm (10)
12KHM 53: Sneewittchen (1)
13KHM 53: Sneewittchen (2)
14Originalanmerkungen zu KHM 53 (1)
15Originalanmerkungen zu KHM 53 (2); Nachweis zu KHM 53; FURIKA 授業アンケート

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1-10-2 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

1スタートアップ授業(シラバスに関する説明と授業の進め方)
2DS 4: Frau Hollen Teich; DS 17: Das Riesen-Spielzeug; Wesen der Sage (1)
3DS 20: Der Köterberg; DS 30: Das stille Volk zu Plesse; DS 31: Des kleinen Volks Hochzeit-Fest; Wesen der Sage (2)
4DS 34: Zwerge leihen Brot; DS 81: Der Wechselbalg; Wesen der Sage (3)
5DS 83: Der Alraun; DS 112: Der Ochsenberg; DS 147: Die Zwerge auf dem Baum; Wesen der Sage (4)
6DS 170: Der Tannhäuser; DS 213: Der Werwolf; Wesen der Sage (5)
7DS 241: Der Binger Mäuseturm; DS 244: Die Kinder zu Hameln; Wesen der Sage (6)
8DS 252: Die Wein-Reben und Nasen; DS 286: Der Grenzstreit; DS 319: Der Mägdesprung; Wesen der Sage (7)
9DS 324: Die Riesen zu Lichtenberg; DS 446: Radbot lässt sich nicht taufen; Der Mägdesprung; Wesen der Sage (8)
10DS 449: Erbauung Frankfurts; DS 451: Eginhart und Emma; Wesen der Sage (9)
11DS 481: Die Weiber zu Weinsperg; DS 512: Wilhelm Tell; Wesen der Sage (10)
12DS 513: Der Knabe erzählts dem Ofen; DS 518: Heinrich mit dem güldenen Wagen
13DS 536: Lohengrin zu Brabant
14DS 555: Der Wartburger Krieg
15Richard Wagner: Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg & Lohengrin 鑑賞; FURIKA 授業アンケート

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2 授業進度表

2-1 前期: ヨーロッパ表象文化特講 A

S. = Seite: ページ; Z. = Zeile: 行

1スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. テキスト S.27, Z.15–23 まで済み. 次回は S.1–S.3, Z.7 まで と S.27, Z.24–34.
24/12(金)S.2, Z.30 まで済み. 次回は S.5, Z.21 まで(KHM 12: Rapunzel の最後まで[S.27 Rölleke の論文は後回し]).
34/19(金)S.4, Z.18 まで済み. 次回は S.7, Z.28 まで.
44/26(金)S.5, Z.43 まで済み. 次回は S.9. Z.32 まで.
55/10(金)
65/17(金)
75/24(金)
85/31(金)
96/7(金)
106/14(金)
116/21(金)
126/28(金)
137/5(金)
147/12(金)
157/19(金)

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2-2 後期: ヨーロッパ表象文化特講 B

S. = Seite: ページ; Z. = Zeile: 行

1スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. テキスト S.1, Z.12 まで済み. 次回は S.2–3(DS 4: Frau Hollen Teich, DS 17: Das Riesen-Spielzeug)と S.1, Z.12–21.
29/20(金)
39/27(金)
410/4(金)
510/11(金)
610/18(金)
710/25(金)
811/1(金)
911/8(金)
1011/15(金)
1111/22(金)
1211/29(金)
1312/6(金)
1412/13(金)
1512/20(金)

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